増田のりんごを使用した染め体験

ふるさとをまとう

「染めに正解はないからね。日々勉強よ」と楽しそうに笑うりんご染めグループ「プリティアップル」
創立者の佐々木初子さん。

はじまり

2011年の大雪。この雪で多くのりんごの枝は折れ、復旧までにはこの先数年間にわたる大きな被害がでました。
折れた枝の山を前に、立ち上がったのは「増田地区生活研究グループ」で活動していた11人のお母さんたち。
このままではりんご農家は食べていけないという危機感の元、折れた枝を再利用できないかと思いついたのが「りんご染」。
市役所に相談しながら、仲間と一緒に青森や京都の現場を訪れたり、インターネットや本などで調べたり、試行錯誤を重ねながら2013年9月に「プリティアップル」を結成し、「亀田地域センター」の調理室を工房にりんご染め制作を始めました。

研修をしたと言っても、染物などはやったことがない素人集団。
「一番最初に染めた時にはね。色々間違ってて、色がつかなかったの」とこっそり笑いながら教えてくださった佐々木さん。
そこから横手のお土産品として商品化するまでにはたくさんの勉強と努力を重ねていらっしゃったと思うのですが…
「楽しかったから」とおっしゃるスタッフの皆さんの笑顔はキラキラしていました。

りんご染とは

りんご染めは「草木染め」の一種
材料は不要となったりんごの素材。
りんごの木の剪定作業で切った枝や葉、りんごそのものを材料に使います。

使う部位や媒染剤(配合はヒミツ♪)によって淡いピンクからオレンジ、茶色など様々な色を作り出すことができます。

2020年からはりんごだけにとらわれず、横手市・大雄地区の泥炭やりんご畑の土など、横手市全域の大地の恵みを使っての草木染めに挑戦。
さらに色のバリエーションが増えるとともに、「横手市増田地区の特産物」から「横手市の特産物」として横手市全体の恵みをPRしています。

体験

1,500円〜3,000円程度で体験できます。所要時間は1時間です。
事前に色やサイズ(スカーフやハンカチなど)、素材(絹・棉)、柄(グラデーションや絞りなど)を打ち合わせするので、事前予約(5日前まで)は必須!
オススメはりんごの花が織り込まれたプリティアップル専用に作られたスカーフ。

絞り模様も輪ゴムやビニール紐で簡単にできるのでオススメです。
出来上がりを想像しながらグルグルグルグル巻きつけるだけ!

もちろん、丁寧にアドバイス、指導してくれるので安心です。

染料につけたり洗ったりを繰り返し、好きな色まで染め上げたら出来上がり。
ゴムを解いて、広げる時のドキドキ感はたまりません!

魅力

使う染料の濃度、使用する媒染剤の種類や濃度、染料の産地や収穫した季節によっても様々に変化する色。
出来上がりを想像しながらの作業のワクワク感。
染め上がった時の感動。
横手の大地の恵みを詰め込んだ優しい色合い。
次はこうしてみたい!という無限大の可能性。
そして、何よりも楽しそうな笑顔のスタッフのお母さんたち!

まるで一期一会のような出会いが待っています。
ぜひ、プリティアップルのお母さんたちの笑顔に会いに来てください!

体験者の声

YUNAさん(20代女性)
玉ねぎなどの草木染めをしている母の姿を見ていたから是非体験したいと思っていました。
わくわくしっぱなしの時間は、あっという間。

リンゴの皮だけでなく、葉、茎、枝からは、茶色・グレー・オレンジ・黄色・ベージュ、鮮やかな色合いなどが生み出され、計り知れない自然の力を感じ。
指導してくださったお母さん達のアドバイスを受けながら折ったり縛ったりした布が、染め上がって布を広げた時には未知なる模様となって出現する。その出会いは、なんとも言えない。
布を広げた瞬間に「あぁ、、、もう一度、やってみたい…」とつぶやいてしまったほど奥の深さとおもしろさを感じました

基本情報
内容りんご染めは、増田町の特産品のリンゴの枝や葉を材料にした草木染です。
春夏秋冬いろいろに変化するリンゴ畑のように、鮮やかな橙色、優しい黄色、あたたかい灰色と豊かな色に染まります。
お子様から幅広い年齢の皆様に、あなただけの色と出会いを楽しんでいただけますような企画をご用意してお待ちしております。
住所019-0701
横手市増田町増田田町28
所要時間約60分の体験コース
定員5人~20人
1名当たりの体験料金1人1,500円~ ※詳細は応相談
予約実施日の5日前
TEL0182-45-2418(FAX兼用)
HP-